【開催記録】ALIGN Webinar #8「SFから考える未来のAIリスク」(ゲスト:大澤博隆さん)

第8回のALIGNウェビナーでは、慶應義塾大学准教授の大澤博隆さんにご講演いただきました。

  • 日時:2024年7月17日(水)7:00 pm-8:00 pm (日本時間)

  • 参加者:オンラインで30名ほど

大澤博隆さんは、ヒューマンエージェントインタラクション(HAI)、人工知能の研究に幅広く従事され、共著に『人狼知能:だます・見破る・説得する人工知能』『人とロボットの〈間〉をデザインする』『AIと人類は共存できるか』などがあります。同時に、イノベーションの方法論としてのSF(サイエンスフィクション)に関する第一人者であり、2022年からは日本SF作家クラブ第21代会長、2024年に設立された慶應義塾大学サイエンスフィクション研究開発・実装センター所長も務められています。2024年4月には、AI研究者にSFが与えた影響について解像度高く掘り下げる監修・編著の『AIを生んだ100のSF』が出版になりました。

本ウェビナーでは、HAIの分野における大澤さんの研究の来歴と、SFを研究テーマにし始めたきっかけ、SFや物語の多様な役割、そしてSFが未来のAIをどのように描いてきたのかについて講演いただきました。SFに描かれるAIの描かれ方の類型として、「人間」「機械」「バディ」「インフラ」という4類型があることを同定した研究や、大澤さんが第一人者の一人として切りひらいている「SFプロトタイピング」という手法について議論されました。また、直近で手掛けている、悪意のある使用、AI開発競争、組織的リスク、暴走AIといった「AIの破局的リスク」の描かれ方について、LLMを使った最新の分析が紹介されました。

ぜひ、以下の動画をご覧ください。

※資料、本記事、動画の許可のない転載を禁じます。

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